咬牙王(JMG−03) 全長:約25m カラー:黒を基調とし、各所に金のライン 目:紅 概要:「スサノオ」、「カグヤ」に続く「メタル・ガーディアン」の第三世代鋼騎にして、 若くしてこの世を去った天才、天音静流が設計・開発の全てに関わった唯一の鋼騎。 刀剣類や銃火器を使用せず、フェンサーの格闘技術のみを武器とする、これまでの鋼 騎の常識を覆すコンセプトでアメリカで開発を始めたが、 静流の目に留まるフェンサーがいなかった事や、後の「ヴァルキリー」に繋がる新型 主力鋼騎開発プロジェクトに予算を持っていかれた事が原因で開発は中断。 後に日本へと開発の場を移した静流が、凌牙と出会う事で完成に至る。 そのため、それまでの「メタル・ガーディアン」製の鋼騎と異なりパーツの多くはア メリカ製であり、整備班はクセの強い機体の扱いに苦労した。 格闘術のみを頼りにする機体だけあり、従来の鋼騎に比べて柔軟性に優れ、専用に調 整されたHMLSと相まって、フェンサーである凌牙の動きを完全に再現する事が出 来る。 後に、凌牙の持つ特殊能力「神氷掌」を再現するシステム「機結陣」を右手に搭載し、 鏖魔との戦いでその力を十分以上に発揮した。 その後、始炎との戦いで大破したが、鏖魔の手によって修復(この時、大半が鏖魔製 のものに換装されている)される。 ちなみに、機体の大きな特徴である黄金の鬣(たてがみ)は機能を持たない、ただの 飾りである。 黒刃(こくじん) 全長:約5km カラー:黒 概要:その名の通り、一本の剣のような外観を持つ、凌牙らの拠点である大型空中戦艦。 空間転移装置により、世界の壁を超越して移動する機能を持ち、その機能を使って鏖 魔は悠羽らの世界に侵攻を行っている。 空中戦艦の名を冠してはいるが武装は持たず、唯一の攻撃方法は、切っ先のような艦 首をそのまま突き刺す事だけである。 本来は殺風景な内装だったが、元々人間である凌牙に合わせる、という名目で終破が 改装を行い、現在は西洋の城を模した作りになっている。 広大な風呂も完備しており、居住性は高い。 炎皇鬼(えんおうき) 全長:約25m カラー:純白に金のライン 目:青 概要:聖炎凰と砕剛鬼の戦闘中に突如現れた鎧鏖鬼。 背に備えた大きな六枚の翼と、細くしなやかな四肢、刃のように鋭い純白の装甲を持 つ、見る者の目を奪う美しさを秘めた機体。 細かく分解し、装甲を組み替える事で鳥型への変形も可能。 砕剛鬼(さいごうき) 全長:約50m カラー:深い緑 目:黄 概要:虎強の操る、昆虫に似た姿の鎧鏖鬼。 蟷螂に似た頭部と異常に長い腕(伸縮はある程度自在)が特徴で、装甲も完全な金属 では無く、有機物の質感が混ざったものになっている。 巨体と長い腕のリーチを生かした戦闘スタイルを得意とし、足技はほとんど使用しな い。 最大の武器である長い腕は六本まで増殖可能であり、六本の腕全てを駆使して相手を 封じ込め、地面に叩き付ける鏖技、奈落殺(ならくさつ)はシンプルだが、それだけ に穴が無い強力な技である。 聖炎凰と創世島の地表で戦闘を繰り広げ、勝利をほぼ確実にするが、炎皇鬼の乱入に よって、搭乗者の虎強もろとも消滅する。 殲銃鬼(せんじゅうき) 全長:約30m カラー:銀 目:緑 概要:戯弾の操る、蝙蝠に似た姿の鎧鏖鬼。 背の大きな翼、極端に細い四肢、両腕が巨大な砲という特異なデザインが特徴。 見た目通り、格闘戦ではなく両腕の砲を用いた砲撃戦を主体とする機体。 左腕は機関銃のように高速で弾丸を撃ち出す機能を備えており、戦闘のメインはこの 左腕で行われる。 また、左足には地面を取り込み、弾丸を生産する機能があり、この機能が左腕から弾 切れという概念を取り去っている。 剣の中央部をくり抜いたようなデザインを有する右腕は巨大な熱線を放ち、こちらは 一撃必殺に近い絶大な威力を誇るが、発射までにエネルギーの充填が必要であり、扱 い難い武器になっている。 背の翼を用いて飛行する事は可能だが、空中での機動性は高くなく、左足の機能が発 揮できないため、地上戦用の機体としての運用がメイン。 創世島で聖炎凰と戦闘を行い、機体を破壊するまで追いこむ。 闘骨鬼(とうこつき) 全長:約35m カラー:白 目:無し 概要:鏖魔の持つ鎧鏖鬼の中で最も弱く、量産されている機体。 人間の骨格をそのまま巨大化させた姿を有し、右手に大きな剣を持つが、単調な動き しか出来ないために戦闘能力は高くない。 頭部を吹き飛ばせば機能を停止するが、完全に動きが止まるためには少しの時間を要 する。 人類が遭遇した初めての鎧鏖鬼でもあり、「スケルトン」と名付けられている。 設定(鎧鏖鬼編)