設定(鋼騎編)

    聖炎凰(JMG−05)  全長:約25m カラー:赤を基調とし、各所に金のライン   目:金  概要:日本の対鏖魔組織「メタル・ガーディアン」製の第三世代(第四世代の初期という見     方も)鋼騎。     兄弟機である咬牙王と同じく、一切の武器を持たない格闘戦専用機。     設計者は咬牙王と同じく天音静流であるが、聖炎凰の開発が始まる頃には他界してし     まっていたため、 彼女の描いていたものとは異なる形で完成している。     咬牙王とは違い、当初から「機結陣」の搭載を前提として設計されていたため、名前     に「炎」の文字が入るが、天音静流の他界という不幸があったため、「機結陣」は搭     載されていない。     新たに開発された装甲「デモン・メタルV」による軽量化と翼を模した背部の大型ス     ラスター、そしてフェンサーである悠羽の身体能力により、通常の鋼騎を遥かに上回     る機動性を持つが、扱いの難しい機体に仕上がっている。 ナイト(MG−01)  全長:約30m カラー:鈍い銀色   目:青  概要:世界中の国家や企業の集合体である対鏖魔機関「メサイア」が生み出した、人類初の     鋼騎。     異世界からの敵である鏖魔の操る鎧鏖鬼を分析し、その技術を取り入れる事によって、     それまでの技術では不可能と言われてきた巨大人型兵器の実現を可能にしている。     鎧鏖鬼の技術を取り入れた、軽量で頑強な新装甲、「デモン・メタル」と、搭乗者で     あるフェンサーの脳と直結し、その動きを再現するシステム「HMLS」により、遠     距離攻撃の一切を無効化する鎧鏖鬼に対し、刀剣類や銃火器による近接戦闘で多大な     戦果を挙げる事に成功した。     その後、「メサイア」が解体し、各国で独自の鋼騎が生み出される事になるが、その     根本に流れているのは、やはりこの機体である。     悠羽や凌牙の父、月守角秋(すみあき)はこの機体に搭乗し、鎧鏖鬼との戦闘で命を     落とした。      ナイトU(AMG−01)  全長:約35m カラー:鈍い銀色   目:青  概要:「メサイア」解体後、アメリカが独自に開発した初の鋼騎。     ナイトに酷似した姿や、その名前が示す通り、ナイトの直接の後継機として開発され、     「自分達こそがメサイアの後継者である」という、アメリカの信条を象徴する機体と     なっている。     ナイトよりも大型・重装甲化が進んでおり、後に各国で開発が進む、大型・重装甲が     特徴の第二世代鋼騎の幕開けとも言われる機体である。     後に「メタル・ガーディアン」にも一機配備され、咬牙王が完成するまでの間、凌牙     の愛機として搭乗していた。 パラディン(AMG−05)  全長:約35m カラー:鈍い銀色   目:青  概要:ナイトU、ナイトVに続く、アメリカ製の第二世代ナイト系鋼騎の集大成ともいえる     機体。     ナイト系の伝統である甲冑のように重厚な外観を持つ鋼騎であるが、見た目とは裏腹     に機動性は高く、小型・高出力・高機動化が進む後の第三世代鋼騎の片鱗がわずかだ     が見え隠れしている。     量産を前提として造られている事もあって扱いやすく、米軍のフェンサー陣からの人     気が高い機体でもあった。     後に悠羽が搭乗し、咬牙王と戦闘を繰り広げる。 ヴァルキリー(AMG−10)  全長:約25m カラー:銀色   目:青  概要:アメリカの最新鋭鋼騎にして、初の女性型鋼騎。     系統上ではナイト系に属するが、それまでの無骨なナイト系鋼騎とは違い、丸みを帯     びたデザインを持つ、まさに女性型鋼騎の名に相応しい機体である。     聖炎凰と同じく、装甲には「デモン・メタルV」を使用し、その上で無駄な部分を徹     底的に排除して軽量化を進めているため、従来の鋼騎を凌ぐ機動性を持つ。     開発はアメリカが独自で進めたが、自衛隊への配備を条件にして、資金の半分は日本     が負担している。     これまでのナイト系鋼騎と同じく、開発当初から量産化を前提としていたが、高機動     型の鋼騎の宿命ともいえる扱いの難しさや、性能に見合った高コストが災いし、生産     数は非常に限られている。     咬牙王の襲来に際し、約束通り自衛隊に配備される予定だった五機を米軍が緊急的に     運用したが、結果は全滅。     最新鋭機のお披露目は苦いものとなった。 ライトニング・ストライク(W−1)  全長:約20m カラー:空色   目:黄  概要:鋼騎の単独飛行を目標としたアメリカ軍のプロジェクト「ウィング・プラン」の過程     で開発された試作機。     極限まで軽量化を果たしたシルエットは洗練された美しささえ感じられるが、それは     同時に機体の戦闘能力の低さの裏返しでもある。     戦闘を考慮しない大胆な機体設計と、軽量級の機体には不釣り合いな超高出力エンジ     ンの搭載により、従来の鋼騎とは比較にならないほどの機動性を持つ。     最軽量と最速の両立を果たし、単独飛行への道を順調に進んで来たが、フェンサーで     あるケイン・ルーカス中尉の申し出により、急遽実戦に投入する事となり、その結果、     太平洋上空で斬華の離界刀により両断された。