設定(クロス関係)

    クロス関係の設定 凶姫(きょうき)  身長:175cm 一人称:私(わたくし) 二人称:貴方  口調:「〜〜ですわ」等、いわゆるお嬢様言葉。   髪:金髪縦ロール   瞳:黒  概要:始炎らとは別の一派(互いに面識は無い)の長である皇魔。     眩く輝く金髪に豪奢な青いドレスを着用する、その名前の通り姫のような外見を有する。     皇魔の名に相応しく、その格闘能力は絶大で、並の鏖魔とは一線を画している。     その強大さのため、常に態度は傲慢で、仲間以外の相手に対しては「醜い格下の存在」     という色眼鏡をかけてしまい、決して対等に扱ったりはしない。     ただ、例外として、色眼鏡をかけた状態でもなお「美しい」と思えるものに対しては、     その対象が何であれ愛情を注ぎ、手元に置こうとする。     鏖魔だけあって破壊と闘争を好むが、自分より弱い者を蹴散らすだけの戦いに飽き始め     ている一面もあり、心の底では強者との戦いに恋焦がれている。     また、仲間である二人の鏖魔に対しては非常に甘く、特に腐浄に対しては並外れた愛情     を惜しみなく注いでいる。 解塵殺(かいじんさつ)     概要:触れたもの全てを分解する、凶姫の両手に備わった特殊能力。     分解のレベルは凶姫の意志で調整できる。     (機械相手なら部品一つ一つにまで分解する事も可能。生物相手なら関節全てを外した      りも出来る。本気で殺すために分解すると、バラバラ殺人の出来上がり。原子レベル      までの分解は不可能)     「分かれなさい、醜きモノよ。鏖技、解塵殺」      解亡鬼(かいぼうき)  全長:約35m カラー:黄金   目:緑  概要:凶姫専用の鎧鏖鬼。     背に一対の大きな翼を持つ鎧鏖鬼で、その美しい造形は、見る者に黄金の戦乙女を連想     させる。     全体的に流線形のシルエットで機動性は高く、背中の翼を使っての高速飛行もできる。     武器は一切持たないが、生身の時と同じく両手で解塵殺の使用が可能。 腐浄(ふじょう)  身長:150cm 一人称:自分 二人称:〜〜様  口調:「じ、自分は〜〜」と、自信のない様子で少し戸惑いがちに話す。自己主張はしない。   髪:少し長めの黒髪   瞳:黒  概要:皇魔である凶姫に仕える鏖魔。始炎や凌牙に対する斬華にあたる存在。     燕尾服を身に着けた少年のような幼い外見(12〜3歳程度)で気も弱く、格闘能力     も高くないが、情報処理能力に優れており、赤翼のコントロールや鎧鏖鬼の管理を任     されている。     鏖魔にしては珍しく闘争や破壊を好まないが、必要な時には躊躇い無く実行に移す事     が出来る。     特に、凶姫の望みであれば、どんな残酷な事も平気で行う。 腐滅陣(ふめつじん)     概要:腐浄の鏖技。     全身から紫のガスを発生させ、浴びた者を腐らせていく。     浴びた者は即死では無く、時間をかけて腐食して死んでいくため、腐浄の周囲には地     獄が生まれる。     生物だけでなく、無機物も腐食させる事が出来る。     効果の範囲は、最大で周囲1km程度まで拡大可能だが、範囲を広げると効果は薄く     なってしまう。     「地獄をこの場に……。鏖技、腐滅陣」      腐霊鬼(ふりょうき)  全長:約100m カラー:紫   目:黒  概要:腐浄の鎧鏖鬼。     紫一色に染められた中で目だけが黒く輝く四足獣型の鎧鏖鬼で、全長は約100メー     トルと大型である。     だが、その巨体ゆえ動きは遅く、武器らしい武器も搭載していないため、戦闘能力は     低い。     その役割は、腐浄の鏖技である腐滅陣の効果を増幅、拡大する機能が備わっており、     この機能を使って広範囲にわたる腐食を引き起こす事である。     腐霊鬼によって増幅された能力を使えば、小さな都市一つを丸ごと腐食させる事も可     能。     格闘での戦闘用ではなく、広範囲の殲滅を目的として作られた鎧鏖鬼である。 愚乱(ぐらん)  身長:145cm 一人称:ボク 二人称:〜〜ちゃん  口調:「〜〜だよっ!」等、元気で無邪気。表現も幼稚なものが多い。   髪:黒のボブカット   瞳:赤く大きな、猫のような目  概要:凶姫の配下である、少女の姿をした鏖魔。     愛らしい顔立ちと黒のゴスロリファッション、頭につけた大きな赤いリボンから、ま     るで人形のような可愛らしい容姿をしており、幼い言動や天真爛漫な性格と合わさっ     て、普段は鏖魔である事を感じさせない無邪気な少女そのままの姿をしている。     だが、破壊と闘争を行う際には無邪気さの裏返しとなる純粋な残酷さが顔を出し、必     要以上の破壊と殺戮を嬉々として行う。     言動と同じく思考も未成熟な部分が目立ち、何事に対してもその一瞬の快楽だけに心     を奪われ、その先を見通した行動を取る事が出来ない。     普段からよく笑っているが、戦闘などで感情が高ぶると「キャハハハ!!」と大声で     笑い始める。 鏖乱宴(おうらんえん)     概要:愚乱の鏖技。     愚乱の目を見た者の精神を狂わせ、敵味方の判断を逆転させて同士討ちへと誘う。     彼女の目を見た、という条件さえクリアすれば、一度の発動に対する対象人数に制限     は無い。     この技にかかった者は味方を敵と認識して攻撃を仕掛けるが、その効果は愚乱に対す     る敵意が大きい者ほど大きく、逆に愚乱を敵視していない者には効果が薄い。     技にかかった者を正気に戻すには、一度意識を飛ばす必要があり、例え愚乱を殺して     も効果は持続する。     また、愚乱の目を片方だけでも潰せば鏖技は発動できない、という弱点もある。     ちなみに、精神に干渉する能力のため、心を持たない存在には効果が無い。     「ボクのために踊ってねっ! 鏖技、鏖乱宴!」      乱重鬼(らんじゅうき)  全長:約50m カラー:暗い灰色   目:青  概要:愚乱の鎧鏖鬼。     全長約50メートルと、その名の通り、人型の鎧鏖鬼の中ではかなりの大型で、それ     に見合った重装甲を持つ機体。     石のような質感の装甲に包まれた巨大な石像のような機体で、搭乗者の愚乱には似つ     かわしくない大型のサイズを生かした力押しでの戦闘を得意とする。     武器は無いが、胸の装甲が中央から左右に開き、その奥には、鏖技である鏖乱宴を発     動させるための大きな目がある。     これも愚乱と同じく、片方だけでも潰せば鏖技の発動は出来ない。 絞血(こうけつ)  身長:180cm 一人称:僕(怒ると「俺」に変化) 二人称:君(怒ると「貴様」に変化)  口調:「〜〜だね」、「〜〜だよ」など、普段は穏やかな好青年の口調だが、     怒りが高まるにつれ、乱暴な口調に変化していく。   髪:金の長髪   瞳:深い青  概要:凶姫の配下である、青年の姿をした鏖魔。     褐色の肌に俳優のように整ったスタイルと顔立ち、鮮やかな金髪碧眼と、その容姿は、     一見すると中東辺りの貴族を彷彿とさせる。     名前が示すような赤を好み、服は素肌の上に直接羽織っている赤いジャケットと、下     もそれに合わせた赤で統一している。     他の鏖魔とは違い、破壊と闘争において質より量を重要視しており、目の前に存在す     るものは見境なく破壊する。     本来、兵器である鏖魔としては正しいあり方ともいえるが、皇魔である凶姫とは方向     性が異なるため彼女の不興を買い、仲間と呼べる存在でありながら、両者の間には大     きな溝が生まれている。     普段は余裕のある態度をとっているが、精神面は非常に脆く、ふとした事で、すぐに     怒りを露わにしてしまう。     特に、鏖魔であるためか、己の実力を侮られる事に対しては沸点が低く、少しでもそ     れに類する事が耳に入ると、悪鬼のごとく怒り狂う。     実際、その格闘能力は決して低いものではないが、凶姫には決して敵わない事実が、     拭い切れない劣等感が彼を怒り、狂わせる。          他の鏖魔と異なる行動原理の根底にあるのは、彼の体内に共存する吸血生物の存在で     ある。     その名も、血の色である赤を好むのも、破壊の質よりも量を重視するのも、全ては体     内に寄生する吸血生物に由来する。     「寄生生物との共存」というコンセプトのもと、実験的に生み出された鏖魔であるが、     彼の後に同じタイプの鏖魔が生み出されたのかは不明である。   血侵殺(けっしんさつ)     概要:絞血の鏖技。     絞血の手から伸びる吸血生物の触手が壁や地面の中で急速に広がり、周囲の生物の身     体に侵入し、その血液を奪い尽くす。     吸血生物は最大で約100メートル程度まで、その身を伸ばす事が可能。     細長い触手状の吸血生物は、空気に触れるのを嫌がるため、使用の際は必ず何かに手     を着けなければいけないという欠点があるので、空中の相手には使えない。     また、地続きであれば高低差は関係無く、壁や天井を通じて触手を伸ばせるため、閉     鎖された建造物の中が最も効果的に血を吸える環境であるといえる。     相手の身体に直接触れ、触手を体内に侵入させる方法は、対象が一人に絞られるが、     最速で血液を吸い尽くす事が出来る手段でもある。     なお、この技を使って血液を吸い尽くす事が、絞血と吸血生物にとって何よりの快感     であり、彼が強者との戦いに拘らない最大の理由でもある。     「血よ集え! 我が手の中に! 鏖技、血侵殺!」     纏血鬼(てんけつき)  全長:約35m カラー:赤   目:黄  概要:絞血の鎧鏖鬼。     その名の通り、血を纏ったような赤一色の鎧鏖鬼であり、鮮血のように生々しい赤は、     見る者の精神に恐怖を抱かせる。     色だけでなく見た目も特異であり、蜥蜴を連想させる頭部に、鱗に似た凹凸に富んだ     装甲、鉤爪状になっている手足の五指は、尾こそ無いものの、鋼の恐竜とでも呼べる     ものになっている。     両手の甲に空いた穴には、長く伸びる鞭が収納されており、その中には、体内に寄生     する吸血生物の意志が宿っている。     鞭の主導権は基本的に絞血にあるが、緊急時には宿主の意志とは別に動くこともある。     生身の時には大気に晒せない吸血生物だが、纏血鬼に乗っている時は鋼の鞭と化して     いるので、その制約は無くなっている。     また、生身の時と同じく、地中に潜行してからの攻撃も可能。     鞭の全長は、吸血生物の可動範囲と同じ、約100メートル程度。 血侵殺(鎧鏖鬼版)     概要:纏血鬼に乗った時に使える、無生物を対象にした鏖技。     吸血生物が宿る鋼の鞭を相手に幾重にも巻き付け、そのまま引き千切る。     鞭そのものに生命が宿っているため、その軌道は変幻自在であり、例え回避されたと     しても執拗に追いかけ、相手を殺すために絡みつく。     「血の無い貴様に死をくれてやる! 鏖技、血侵殺!」      赤翼(せきよく)  全長:約2km カラー:赤  概要:赤い鳥のような姿を有する、凶姫らの拠点となる空中戦艦。     凌牙らの拠点である空中戦艦「黒刃(こくじん)」と同じく、空間を転移し、世界の     壁を超越する機能を持つ。     戦艦と名付けられているが武装はほぼ皆無で、唯一の攻撃方法は、二枚の大きな翼を     刃として切り込む事だけである。     人間の趣向に合わせて改装をした黒刃と違い、内装は非常に殺風景である。